既存のラーメン店のロゴと平面看板をリニューアルし、立体看板を新設した事例です。味には評判のある人気店ながら、店舗がやや奥まった場所にあるため、看板の配置や見せ方には工夫が必要でした。
またこのような外装の全面リニューアルでは、集客の動線の設計が重要になります。お店のコンセプトを丁寧に伺うことで、平面看板から立体看板、のれんまで、全体に統一感を持たせた外装を実現できました。
1.打ち合わせ
「目立つ立体オブジェを作ってほしい」という依頼をいただきました。「素材にこだわり、安心で美味しいラーメンを出すお店」というお店のコンセプトをもとに、外装全体のリニューアルも進めていくことになりました。
2.現場調査
お店の入り口が道路から少し奥まった場所にあり、現状の平面看板とのれんとだけではあまり目立たない。代わりに店外のメニューをカラフルに装飾しているが、お店の外装にマッチしていないなどの問題点がありました。
3.サインプラン提案
既存の看板の「中華蕎麦」という表記を、より親しみやすい「らーめん」に変更。バラバラだった看板の書体も統一するよう提案を行いました。立体看板にはお店の名物、味玉をレンゲにのせたオブジェを採用しました。
4.施工
「こだわりを持ったお店」の看板だけに、ただ「面白い」だけにとどまらない、リアルな造形を心がけました。たまごの表面はツルツルに、レンゲは多少ザラついた仕上がりになっています。
5.完成
道路沿いに設置したメニュー写真つきの看板が、奥にラーメン屋があることを強くアピール。続いて奥に目をやると、のれんの上に設置した味玉とれんげの立体看板が。道行く人の視線は入り口に集中します。
6.効果
看板のリニューアル以降は新規客が約1割~2割増加。外装全体のコンセプトを統一した効果も大きかったようで、依頼主の方からも「看板も見やすいと好評です!」と感謝の言葉をいただきました。