マツコの知らない世界に出演しました。
マツコの知らない世界。2017年8月29日放映。
<巨大 看板の世界> 巨大看板ハンター熱弁!巨大看板を世界遺産に!!
近年、看板なしのオシャレなビルが増えてます。そして、景観を守るという理由から、屋外広告物の規制も強化され、いま、巨大看板は絶滅の危機にあります。そんな巨大看板を世界遺産にしたいというテーマで、マツコの知らない世界に巨大看板ハンターとして出演しました。
スタジオに登場した時、最初に「巨大看板ハンターぽいっ、わたしが若いころ信じていたサブカル顔」というコメントから番組はスタート。
なるほど、僕は、サブカル顔なんだ。
と思った瞬間に、次の言葉もジャブのように届いて、すぐに頭が真っ白に…緊張、動揺、ああ、どうしよう。そんな感じで、ポーッとなり、余裕は消えました。いえ、最初から余裕なんてありませんでした。
そして、僕は、収録中「ホントですか?」とよく言っていたらしく、マツコ・デラックスさんにコメント全部に「ホントですか?」って言いますよね、と言われて、そのツッコミにも「ホントですか?」と返していた気がする。
予測不能なマツコ・デラックスさんのツッコミにドキドキ。背中には冷や汗。
-
自分の肩書きをもっと、なんていうのかな、格好良く見せたいとうよこしまな気持ちがあったのだけど、削れるだけ削られていました、プロフィール。あれもこれも必要ないんですね。
学歴とか実績とか。ある意味、いろいろ書きすぎると邪魔でしかないのかもしれないと、ヒット番組の作り手から観る側の視点を学びました。
巨大看板ハンターへの道は、1995年27歳の時、会社の社員旅行で香港に行き、香港の猥雑な巨大看板に魅せられのがきっかけでした。
ちなみに、マツコの知らない世界に出演したとき49歳なので、もう20年以上、この世界にハマっています。
そして、まずは、自分が手掛けた看板をいくつか紹介。
最初にアイラブ歌舞伎町。
この猥雑な巨大看板は外国人観光客のフォトスポットとして人気の看板になっています。イギリスのエレクトロニック・ミュージック・グループのアンダーワールドのカール・ハイドも雑誌『BRUTUS』でアイラブ歌舞伎町の前に立って写真を撮ってくれました。
マツコ・デラックスさんには、「わー、気づかなかったー、ごめんなさーい」と言われたけど、ここで紹介できて知ってもらえてよかった。
いつか、この看板の前で写真を撮っていただけないかなーという妄想が膨らんだり。それから、アイラブ歌舞伎町の前で、看板を背景に自撮りをしている何人もの外国人の映像も流してくれたので嬉しかった!
その次は、JAXAのトリック看板を紹介。またの名をトリックアート、トリック3D看板などと言います。
納品したJAXAから看板をお借りして、スタジオで組み上げでもらいました。
マツコ・デラックスさんに、「これも看板になるんですかー」と言われましたが、これも看板なのです。イベントで使われるイベント看板。最近の僕は、イベント看板に凝ってます。それからトリックアートにも。撮影スポットとしての看板のニーズが急速に増えている感覚があります。
このトリック看板、ISTSという松山で開催された宇宙展示会で披露され、ブースに訪れた人がほぼ全員写真を撮っていたということをJAXAの担当の方からお聞きしました。
このトリック看板へのマツコさんのツッコミは、「写真撮られたいの?」
はい。そうなんです。僕は、写真を撮られる看板を作りたいのです。
この時、確信しました。
-
マツコ・デラックスさん、ありがとう!
ここまでが、「意外と知らない巨大看板の真実」というコーナでした。
僕が手掛けた巨大看板で予告編では流れていたニチマンさんの事例が本編で放映されなかったのは残念でした。
他にもカットされてしまった事例がたくさんあり、ご協力いただいたのに、放映されなかった協力者の方々には、お詫び致します。
次は、「高橋さんが気になっていた謎の巨大看板」というコーナです。
この謎の巨大看板というフレーズ、ビンビンきます。テレビ的な感じ。
僕の看板に関する愛読書は、VOW(バウ)だったりします。謎とか変というキーワードは大好物です。
今後も謎の巨大看板を探せ、変な看板を探せとかそういう企画の内容だったら、テレビでもラジオでも雑誌でも書籍でも講演でも大歓迎です。なんでも協力します。
過去には、ザギロバ!アシュラのススメでロバート秋山さんのお父さんがロバート秋山さんに送ってくる謎の看板を解読したり、スーパーJチャンネルで謎の看板にコメントしたり、謎の看板には縁があります。
このコーナーは冒頭、街を巨大看板で記憶していませんか?
こんな切り口からスタートしました。
看板にあまり興味のない人にも興味を持たせる構成、情報の編集、流石だなって思いました。さすが高視聴率番組。
そして、マツコ・デラックスさんがあげてくれたのが、すすきののニッカウヰスキー、道頓堀のグリコとか。
街を巨大看板で記憶していることってあると思うのです。
ちなみに、初代グリコの看板は、1935年(昭和10年)に設置されました。
現在のグリコの看板は6代目で、約14万個のLEDが使われている看板です。
次に、渋谷のスクランブル交差点の都市景観の風景写真を紹介しました。
この写真の中には、たくさんの看板が写っています。この写真から全ての看板を消した風景を紹介したのです。ビフォーアフターのような感じで。
マツコ・デラックスさんの最初のコメントは、「まぁ スッキリ」
僕は、「寂しくないですか?」と応酬。
そして、マツコ・デラックスさんも「渋谷は看板があったほうがいいかなぁ」と言ってくれ、僕は、看板があると街の熱量が上がると熱弁。
次に、「看板の聖地は首都高速」と話を振り、高橋さんが気になる首都高速の謎の巨大看板というテロップから、西八王子のきぬた歯科さんの話題に突入。
きぬた歯科の看板は200箇所以上。
一体なぜそんなに多く出しているのか?
きぬた歯科に突入。きぬた院長にお会いして話を聞いてきました。
きぬた院長は、男のロマン、たどり着けない果てしない夢を熱く語ってくれました。
きぬた院長曰く「看板を愛してる」「大好きなんです」
ほとんどのトークはカットされてしましましたが、実際には1時間近く対談トークをしていたと思います。このロケから、きぬた院長とはお付き合いが始まり、時々、食事に行ったりするようになりました。先日は、パークハイアットのニューヨークグリルでご馳走になりました。
マツコ・デラックスさん、ここでテンション上がってきたのですが、僕のリアクションと噛み合わず、「乗ると引くんですね。難しい高橋さん。高橋さん難しいタイプ」とツッコミが入り、もうタジタジでした。
そして、最後の「地域を彩る巨大看板」のコーナーです。
まずは、インパクト巨大看板を紹介。
次に困惑巨大看板
僕は、「どうですか?」を連発。
ここでのツッコミは、「高橋さんと根本的にセンスが合わない」
時代を読む力、目利きの達人、率直で核心をついたコメントが持ち味のマツコ・デラックスさんにこう言わしめる僕は、大丈夫なんでしょうか?
そして、「こっち(VOW系)好きなのね。わかってきました。高橋さんがわかってきました」と言っていただき、でもやっぱり、「うーん、高橋さんとは何かが違う」
こうやって、あげたりさげたり、緩急織り交ぜ、僕の普通の話に笑いを起こしていくマツコ・デラックスさんは天才的な話芸の達人でした。
人物巨大看板の紹介の前には、「こういう看板、今度一緒に見にいきませんか?」と僕が誘って、
マツコ・デラックスさん、「ちょっといかないと思います」
うーん、仕方ないさぁー!!
いや、心配ないさぁー!!
そして、人物巨大看板を紹介。
エンディングは、
「どうしよっかな。私もどっか1カ所建てよっかね」
マツコ・デラックスさんのコメントで終了!
建てるときには、僕に相談して欲しいな。
収録終了後、マツコ・デラックスさんに僕の書いた古代文字の「愛」の真鍮プレートをプレゼントしました。時々、番組で見かけます。嬉しいです。
「ホントですか?」は、やっぱり何回も言ってましたね。
普段も言ってるのかな?
僕の看板を巡る旅は、まだまだ続きます。